1月の自動車生産、輸出、販売台数ともに前年同月比マイナス

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2019年02月21日

アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)は2月5日、1月の自動車生産台数(大型トラック・バスを除く)が前年同月比32.3%減の1万4,803台だったと発表した。国家統計センサス局(INDEC)が2月12日に発表した2018年12月の各産業における設備の稼働率によると、自動車産業は25.6%で、2018年12月から1月にかけて製造が停滞した。

また、輸出台数も大幅に落ち込み、1月は前年同月比28.9%減の7,403台だった。通貨切り下げの影響から前年比プラスを維持して生産台数を下支えしていた輸出だったが、前月比でも67.7%減となった。

国内販売も不振が続いている。アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)によると、1月の新車販売登録台数(重・軽商用車、その他大型車を含む)は、前年同月比50.4%減の5万9,844台だった。ACARAのダンテ・アルバレス会長は「予測したとおり、今年初めの販売登録台数は2018年の半分になった」と語った。2017年に販売登録台数が90万台を突破した後、2018年は100万台に達することが期待されていたが、2018年中盤からの通貨切り下げなどの影響から、国内販売市場は低迷を続けている。2019年の国内販売台数は60万台まで落ち込むと予想されている。

(高橋栞里)

(アルゼンチン)

ビジネス短信 f00e7a65f8d91045