日本航空が羽田~マニラ便を就航、全日空は地場航空会社に出資

(フィリピン)

アジア大洋州課

2019年02月05日

日本航空(JAL)は2月1日、約40年ぶりとなる羽田~マニラ便を就航した。運行スケジュールはともに深夜便で、羽田を午前0時5分に出発し、マニラに午前3時55分着、マニラ発は午後11時50分で、羽田に午前4時55分着。JALは成田~マニラ線を1日2便運航しており、今回の就航で日本~フィリピン間の運航は3便目となる。

他方、全日空(ANA)は1月29日、フィリピン航空(PAL)を傘下に持つPALホールディングスに出資すると発表した。これまで共同運航を行ってきたが、資本提携で関係を強化する。両社とも、ビジネスや観光など両国間で拡大する旅客需要を取り込む狙いだ。

両国間を行き来する人の数は双方ともに右肩上がりで増加している。日本政府観光局(JNTO)によると、フィリピンを訪問する日本人は2009年から毎年増え、2017年には前年比9.1%増の58万4,180人となった。訪日フィリピン人も2011年以降増加しており、フィリピン観光省によると、2017年には過去最高の42万4,121人(前年比21.9%増)だった。好調な経済成長に支えられてフィリピン人の訪日観光客が増加していること、日本からはビジネス目的での渡航や語学留学の人気の高まりが背景にある。

(渡邉敬士)

(フィリピン)

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