1月の自動車販売、乗用車、二輪車ともに引き続き減少

(インド)

ベンガルール発

2019年02月20日

インド自動車工業会(SIAM)が2月8日に発表した1月の乗用車全体〔一般乗用車、多目的自動車(UV)、バン〕の販売台数は前年同月比1.9%減の28万125台で、3カ月連続のマイナスとなった。一般乗用車が2.6%減の17万9,389台、UVは3.6%減の8万2,772台と、ともに3カ月連続で減少した。一方、バンは16.9%増の1万7,964台とプラスを維持した。SIAMは1月の販売減少について、「2018年10~11月の祭事期の販売が振るわなかったため、ディーラーによる売れ残り在庫を調整する動きがまだ続いている」と指摘した。

メーカー別の一般乗用車の月間販売は、首位のマルチ・スズキが前年同月比4.1%減の10万1,865台と、引き続きマイナスになった。2位の現代自動車は1.6%減の3万5,439台で、再びマイナスに転じた。一方、ホンダは「アメイズ」の好調な売れ行きを背景に、51.7%の大幅増となり、乗用車部門で引き続き最も高い伸び率となった。

二輪車部門では、スクーターの販売台数が前年同月比10.2%減の49万7,169台と、前月に続いて減少、オートバイも2.6%減の102万7,810台だった。メーカー別のオートバイ販売は、首位のヒーローが4.9%減の51万6.451台、3位のホンダが24.2%減の12万8,525台とそれぞれ減少した。2位のバジャージは24.7%増の20万3,358台と、好調な販売を続けている。二輪車全体の販売台数は5.2%減の159万7,572台で、2カ月連続のマイナスだった。

商用車(前年同月比2.2%増の8万7,591台)と三輪車(13.6%減の5万4,043台)を含む自動車全体の1月の販売は、4.7%減の201万9,331台だった。

SIAMは今後の見通しについて、「祭事期の値引きキャンペーンが終わったことや資金流動性の問題、燃料価格の高騰などの影響で、消費者の購買意欲が少し低下しているが、2月以降の持ち直しに期待したい」としている。

(ディーパック・アナンド)

(インド)

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