TN州の投資誘致イベント、確約額が目標を上回る3兆ルピー規模
(インド)
チェンナイ発
2019年02月08日
南部タミル・ナドゥ(TN)州最大の投資誘致イベント「Global Investors Meet(GIM) 2019」が1月23、24日に州都チェンナイで開催され、会期中に投資に関する304件の覚書が結ばれた。これらが全て実現すれば、総額3兆ルピー(約4兆5,000億円、1ルピー=約1.5円)規模の投資となり、105万人の雇用創出につながる見込みだ。イベントを主催した州政府は当初、200件の覚書締結と投資総額2兆ルピーを目標にしていたが、大幅に上回った。GIMは初回の2015年に続き、4年ぶり2回目の開催となった。
産業別の投資額シェアは、製造業が50%以上を占め、住宅、エネルギーと続く(表参照)。個社ベースでは、投資額の大きい順に、インド石油公社(IOC)傘下のチェンナイ・ペトロレアム(CPCL)が大規模な石油精製所の建設で2,740億ルピー、現代モーターインディアが電動自動車の組立てなどに向けた工場の拡張で700億ルピー、地場大手タイヤメーカーのマドラス・ラバー・ファクトリー(MRF)が製造工場2棟の拡張で310億ルピーをそれぞれ投じる計画で、州政府と覚書を結んだ。
次回のGIMは2021年に開催
パラニスワミ州首相は閉会式で「予想を上回る投資額が約束され、州の工業化に向けた記念すべき機会となった」とし、次回のGIMを2年後の2021年に開催すると発表した。
(榎堀秀耶)
(インド)
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