ホーチミンで日越交流イベント、32万人が参加

(ベトナム)

ホーチミン発

2019年01月31日

ベトナムで最大級の日越交流イベント「Japan Vietnam Festival(JVF)」が1月19~20日にホーチミン市で開催され、32万人を超える来場者があった。同イベントの開催は、今回で6回目。3回目の出展となるジェトロは、前年の「Japan Sports Showcase」と「ジャパン・フェア」に加えて、新たな取り組みとして日本産食品をPRする「ニッポンおいしい市場」を出展した。

出展企業は運動や健康への関心の高さを実感

ベトナムでは近年、健康への意識が高まっている。肥満率が低いとされる同国だが、最近ではその割合が上昇傾向にあること、また高齢化の進行により医療費の増大が社会課題化すると予想される中で、スポーツを通じた健康状態の維持や医療費の抑制効果が期待されている。さらに、所得水準の向上により、スポーツを楽しむ富裕層や、子供向けサービスを利用する層が増えており、日本のスポーツ産業の商機が期待できる。出展した複数の日系企業から「運動・健康に対する関心の高さを実感した」とのコメントがあり、イベントを通じて、ベトナムでのスポーツビジネスの可能性を見いだした。

食品についても、健康や美容に効果のある商品に関心を寄せるベトナム人が増加しつつある。飲料を扱う日系企業の出展者からは「健康に効果のある商品であることを説明すると、高い関心を示す来場者が多かった」と、ベトナム人の健康に対する関心の高さがうかがえるコメントが寄せられた。

このほか、ジェトロでは、2018年9月に発生した北海道胆振東部地震の復興支援として、北海道産品の展示や試食提供を行うとともに、ベトナムの人気タレントや歌手を起用した「女子旅Hokkaido」の映像をブース内やイベントステージで放映し、北海道の魅力を発信する取り組みも実施した。

写真 Japan Sports Showcaseの様子(ジェトロ撮影)

Japan Sports Showcaseの様子(ジェトロ撮影)

写真 ニッポンおいしい市場の様子(ジェトロ撮影)

ニッポンおいしい市場の様子(ジェトロ撮影)

(眞嶋翔大、今井茂禎、森山敦志)

(ベトナム)

ビジネス短信 5f833e4342de0909