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バイオセキュリティーに関わる輸入課徴金の案を再提示

(オーストラリア)

シドニー発

2018年12月11日

連邦農業・水資源省は11月28日、バイオセキュリティーに関わる輸入課徴金について業界向けの説明会を開催し、課徴金の案を再提示した。同省は5月、海外から持ち込まれる有害な害虫や病気の国内拡散を防ぐためのコストに充当する目的で、オーストラリアに海上輸送される貨物に対して課徴する案を示し、業界からの意見聴取を行ってきた。

今回の案では、輸入バルク・カーゴに対する課徴金は5月の原案から減額されたが、海外から入港する全船舶に対する課徴金が提示された。輸入品を積載した船舶だけでなく、同国から貨物を輸出するために海外から入港する、積み荷のない船舶にも課徴される。

輸入貨物への課徴は次のとおり。

  • 20フィートコンテナ当たり10オーストラリア・ドル(約810円、豪ドル、1豪ドル=約81円)課徴(原案では10.02豪ドル)
  • ブレイク・バルク貨物(長尺貨物、重量貨物)に対し、1トン当たり1豪ドル課徴(原案と同じ)
  • バルク・カーゴ(バラ積み貨物)に対し、1トン当たり0.50豪ドル課徴(原案では1豪ドル)

船舶にかかる課徴は、海外から入港する船舶に対し、総トン数の容積1トン当たり0.027豪ドル(原案ではなし)。

課徴の対象者(注)については、船主、港湾ターミナルのオペレーターなどに課徴(原案では港湾ターミナルのオペレーターだけに課徴)される。

課徴金の計算方法を例示

説明会の中で、課徴金の計算方法についての幾つかの例が示された。総トン数6万1,724トンの船舶で輸送してきた2万6,435トンの石油をオーストラリアで荷降ろしする場合の計算例は次のとおり。

  • 船舶への課徴金:6万1,724トン×0.027豪ドル=1,666.55豪ドル
  • バルク・カーゴの課徴金:2万6,435トン×0.50豪ドル=1万3,217.50豪ドル
  • 合計:1万4,884.05豪ドル

業界などから強い反発

当地紙は、鉱物関係の業界団体である豪州鉱物評議会やシッピングオーストラリアが当該課徴金に反対して見直しを求めていることや、課徴金の多くは石油などバイオセキュリティーのリスクのない輸入品に課されるなどと報じている。

12月中に法案が作成され、それに対する意見聴取を2019年1月まで行った後、2月に法案が議会に提出され、7月1日から施行の予定となっている。

(注)当該コストはサプライチェーンの中で転嫁されていくとみられる。

(中里浩之)

(オーストラリア)

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