福島県産の水産物・加工品に対する追加検査を廃止

(ロシア、日本)

欧州ロシアCIS課

2018年12月04日

ロシア連邦動植物検疫監督局は11月30日、12月1日から福島県産の水産物・同加工品に対する追加的検査の要求を廃止すると発表した。今後は、ユーラシア経済連合(EEU)による放射性物質(セシウム137、セシウム134、ストロンチウム90)の検査基準に沿って輸入手続きが行われると説明している。

ロシア当局は、福島第1原発事故に伴う日本産農水産品の輸入規制を徐々に緩和している。水産物・同加工品に関しては、2018年3月に岩手県、宮城県、福島県、山形県、新潟県、茨城県、千葉県の水産加工施設からの輸入制限が解除された(2018年3月27日記事参照)が、福島県産については有効な検疫証明書に加え、放射性物質検査証明書の添付が必要とされてきた。今回の変更で、同証明書の添付が不要とされる可能性があるが、ロシアでは規程の変更から現場での運用の確定・周知・開始までにある程度時間がかかることがあるため、求められる検査や書類に関しては、具体的に通関手続きを行う税関・検疫当局に輸入者やフォワーダーなどを通じてその都度、事前に確認することが必要だ。

(高橋淳)

(ロシア、日本)

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