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神戸市、アフリカ留学生とのネットワーキングフェアで人材活用目指す

(アフリカ、日本)

中東アフリカ課

2018年12月20日

兵庫県神戸市で12月7日、神戸市やジェトロなどの主催で「アフリカ留学生とのネットワーキングフェア」が開催され、日本企業や留学生ら176人が参加した。同フェアは、2019年8月に開催予定の「第7回アフリカ開発会議(TICAD7)」パートナー事業との位置付けだ。

第1部のセミナーでは、ジェトロが最新ビジネス概況などを解説した後、合同会社DMM.comの笠原鉄平DMM TRAVEL事業部長が「DMM.Africaの事業展開」について講演した。同社は2015年12月にDMM.Africa事業を立ち上げ、ケニアやガーナでデジタルネイルプリンターなどの美容事業、ルワンダでの公共バス向け電子マネー「Tap & Go」、同国で地場企業を買収してeコマースなどを展開している。アフリカビジネスの困難な点として、ケニアにおいて駐在員のワーク・パミット取得まで時間がかかったことを挙げた。また、ネイルプリンターは1台900ドルで美容サロンなどに販売しようとしたが、価格面で折り合いをつけるのが難しく、リースを導入するなどして対応した。アフリカでビジネスする上では、現地の実情に応じた柔軟な対応が重要だとした。

神戸情報大学院大学の福岡賢二副学長は「ABE留学生の活躍事例」について講演した。同大では、「ABEイニシアティブ」(注)に参加、これまでアフリカ約30カ国から約120人の留学生を受け入れてきた。DMM.comがルワンダで買収した企業の最高経営責任者(CEO)もその1人で、留学生をきっかけに、日本とアフリカのビジネス界に着実にネットワークが構築されていることを紹介した。

写真 多くの聴衆が詰めかけたセミナー会場〔国際協力機構(JICA)関西提供〕

多くの聴衆が詰めかけたセミナー会場〔国際協力機構(JICA)関西提供〕

第2部では、アフリカビジネスや人材活用に関心を寄せる日本の25社・1機関がブースを構え、インターンや就業を志す留学生72人に自社活動を紹介した。日本企業からは「留学生は起業や就職について質問するなど非常に前向きだった」「小国の留学生ほど熱意が感じられ、知見のない国からもインターンを受け入れてみたい」といった声が聞かれ、意欲あるアフリカからの留学生との出会いの場となったようだ。また、会場にはABEイニシアティブ研修員が結成したネットワーク「Kakehashi Africa外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」もブースを構え、日本企業にアフリカ情報を提供した。

写真 留学生と企業の熱気があふれた第2部の会場〔国際協力機構(JICA)関西提供〕

留学生と企業の熱気があふれた第2部の会場〔国際協力機構(JICA)関西提供〕

第3部の交流会では、マチアス・チカウェ駐日タンザニア大使らによるスピーチのほか、留学生がダンスを披露し、文化面での魅力も紹介した。神戸市は2018年11月にルワンダ、タンザニアにビジネスミッションを派遣しており、2019年2月にはルワンダで起業体験プログラム「KOBE STARTUP AFRICA」(起業やアフリカ事業に関心のある学生・社会人の派遣)を実施する予定で、引き続きアフリカとの関係を強化していく方針だ。

写真 交流会でダンスを披露する留学生(神戸市提供)

交流会でダンスを披露する留学生(神戸市提供)

(注)ABE:African Business Education Initiative for the Youthの略。アフリカの若手の行政官、起業家・企業人、大学などの教員を、留学生(修士課程)として日本に受け入れ、アフリカの若者対象に産業人材を育成・支援するプロジェクト。

(小松崎宏之)

(アフリカ、日本)

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