ジブチ最大規模の国際見本市に日本も出展

(ジブチ)

アディスアベバ発

2018年12月17日

12月3~10日、ジブチ市内で「ジブチ国際見本市」が開催された。同国最大規模の展示会で、前年に続く2回目の開催。15カ国から235社が参加し、外国企業が出展者の約2割を占めた。分野は食品、医療機器、建材、自動車・同部品、建設機械、銀行、物流、ホテルなど多岐にわたった。主催者のジブチ商工会議所によれば、約1万2,000人の来場があった。会議所の会頭が自ら出展者の間を回るなど、新しい見本市を盛り上げようとする熱心さもみられた。

写真 来場者でにぎわう会場内の様子(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわう会場内の様子(ジェトロ撮影)

ジェトロは、日本企業のジブチでの顧客・代理店候補の発掘を目的として出展し、22社のカタログを紹介した。ジェトロブースにはイスマイル・ゲレ大統領夫妻ら要人も来訪し、工具、文具、キッチン用品、食品などが来場者の関心を引いていた。日本からはほかにも4社・団体が出展し、代理店候補の発掘につながったとの声もあった。会期中は各国の文化特集日も設けられ、日本は12月6日に自衛隊による武道の実演などがあり、来場者は興味深く見入っていた。

世界一暑いとも形容されるジブチ。日中のテント下の最高気温は40度を記録した。来場者数も昼から夕方にかけて目に見えて減り、休日(金・土曜日)も来場者が減るなど、ジブチの活動サイクルも垣間見えた。ジブチはインド洋から紅海に入る交通の要衝にある。港湾整備と自由貿易地区の活用で、エチオピアやソマリアなど周辺国の物流拠点になることを目指し、中国も「一帯一路構想」でアフリカへの玄関口と見なす。ジブチを活用することで、エチオピアやソマリアなどの市場開拓が進む可能性も考えられる。

(脇田陽平)

(ジブチ)

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