上海で世界最大規模のオートメカニカ開催

(中国)

上海発

2018年12月06日

自動車部品・自動車用品の展示会である「オートメカニカ上海」が11月28日から12月1日にかけて、上海虹橋国家会展中心で開催された。世界40カ国・地域から6,326社・団体が出展し、展示面積は前年の30万平方メートルから35万平方メートルに拡大した。報道によると、会期中に約140カ国・地域から14万人のバイヤーが訪れた。

展示会場は、自動車部品の種類別出展と海外企業の出展に分けられていたが、今回は「明日出行(Tomorrow’s Service & Mobility)」をテーマとした新エネルギーとデジタルソリューションのホールも設けられ、関係者や専門家による講演、特別展示などが行われた。日本企業は24社・団体が主に海外企業のホールに出展し、中国国内や海外からのバイヤーとの商談に臨んだ。

「オートメカニカ」は世界各地の約20カ所で開催されているが、上海での出展者数、来場者数はともに世界最大規模だ。中国国内市場だけでなく、国際レベルの高い自動車部品の展示会となっている。

会場には中国バイヤーの姿が多いものの、アジア、中東、ロシア、東欧などからも来場し、アフターマーケットの部品や修理用品などを求めて商談を行う姿が会場のいたるところで見られた。出展した日本企業からは「中国メーカーとの厳しい価格競争になっている部品が多い中、販売後のメンテナンスでも高品質のサービスを求めるバイヤーが増えてきており、こうした機会をビジネスにつなげたい」「電動化が進む中国市場でモーター部品の技術を生かしていきたい」などといった声が聞かれた。

写真 日本企業の出展の様子(ジェトロ撮影)

日本企業の出展の様子(ジェトロ撮影)

写真 「明日出行」をテーマにしたホールで開催されたセミナーの様子(ジェトロ撮影)

「明日出行」をテーマにしたホールで開催されたセミナーの様子(ジェトロ撮影)

(侯恩東)

(中国)

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