ドラレ・コンテナターミナル内での貨物積み替え、本格開始へ

(エチオピア、ジブチ)

アディスアベバ発

2018年12月14日

ジブチのドラレ・コンテナターミナルから鉄道への貨物積み込みが、2019年1月にも本格的に始まるもようだ。「イースト・アフリカン」紙(電子版12月6日)が伝えた。

2019年1月にも実施との報道

これまでも、エチオピア物流関係者の代表団がジブチを訪問するなど、物流改善の方策を協議してきた(2018年8月29日記事参照)。2019年1月に本格運用を開始するとみられるのは、ジブチとエチオピアを結ぶ幹線に接続する引き込み線から、コンテナターミナル内へとつながる支線だ。引き込み線を活用した貨物運搬は既に2018年6月から試験的に実施中とされるが、ターミナル最寄りに敷設されている引き込み線上に待機する貨車に積み込み、ディーゼル機関車でジブチ・エチオピア鉄道のジブチ側始点まで運搬していた。ジブチ・エチオピア鉄道は電化されているため、そこから電気機関車が貨車を牽引している。

コンテナターミナルの敷地内に建設している貨物駅の完工に伴い、コンテナターミナルから直接に引き込み線へと貨車を運行できるようになる。ドラレ・コンテナターミナルは、海に突き出た海上コンテナヤードと、そこから1,300メートルの土手道でつながる陸地側コンテナヤードがあり、貨物駅がどちらに建設されているのかは報じられていない。貨物駅が陸地側にある場合、トラックなどを用いた敷地内での輸送と積み替えが行われるとみられる。また、電化区間はエチオピアとの幹線のみなので、本格運用後も引き続き、ディーゼル機関車から電気機関車への引き継ぎは発生すると想定される。

「イースト・アフリカン」紙によれば、1日当たり4~5編成(コンテナ200本)から始まり、2019年9月には8~10編成に引き上げられるもようだ。

(関隆夫)

(エチオピア、ジブチ)

ビジネス短信 91bbb6be5015b27f