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ドイツの石油開発大手DEAがシエラの買収を発表

(メキシコ、ドイツ)

メキシコ発

2018年12月06日

ドイツの石油・天然ガス開発大手ドイチェ・エルデール(DEA)は12月4日、メキシコの同業シエラ・オイル・アンド・ガス(Sierra Oil & Gas)を買収すると発表した。シエラは、2013年末のエネルギー改革(憲法改正)以降に行われた民間への鉱区開放入札で多くの鉱区を獲得した企業で、権益を持つ海上鉱区の総面積は9,400平方キロに及ぶ。

シエラが40%の権益を持つラウンド1.1第7鉱区では、2017年7月に過去20年間で世界最大規模の埋蔵量が想定されるザマ(Zama)油田の発見があった。ザマ油田の可採埋蔵量は4億~8億バレル(原始埋蔵量は13.6億~20億バレル)が見込まれている。今回の買収によってDEAが権益を持つ鉱区は、陸上の1鉱区と海上の10鉱区に拡大する。DEAのマリア・モラエウス・ハンセンCEO(最高経営責任者)は「今回の取引はメキシコのエネルギー産業に対する、わが社の信頼をはっきりと示すものだ」と語った(「DEA」プレスリリース12月4日)。

新大統領、民間への鉱区開放ラウンドを3年間凍結

ザマ油田がある第7鉱区のオペレーター(35%の権益を保有)であるタロス・エナジー(Talos Energy)は12月3日、ザマ油田の埋蔵量評価のために試掘井Zama 2およびZama 3の掘削を開始し、2019年半ばまでに完了させる、と発表した。国家炭化水素資源委員会(CNH)に9月末に承認された同評価のための投資額は3億2,500万ドルで、2022年の生産開始を目指す。

他方、アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(通称:AMLO)新大統領は、民間企業への鉱区開放に消極的だ。12月5日の記者会見で、民間開放の成果がみられないとして、今後3年間は民間企業への鉱区開放ラウンドを実施しない考えを示した。民間による本格的な原油生産が確認された後に、ラウンドを再開するとしている。ただし、既にCNHと民間企業との間で締結された契約を白紙に戻すことはしないと確認した。

大統領は、メキシコ石油公社(PEMEX)による原油生産を強化する考えだが、可採年数が2018年1月1日時点で8.5年と短く、未発見想定資源量の大半が深海油田と非伝統鉱区(シェール)にあることから、鉱区の入札を同時に進めるべきだ、と指摘している識者もいる。

(中畑貴雄)

(メキシコ、ドイツ)

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