山東省発の国際貨物列車「ワルシャワライン」が運行開始

(中国)

青島発、中国北アジア課

2018年12月19日

山東省発の国際貨物列車の「兖州(Yanzhou)-ワルシャワライン」が11月30日、運行を開始した。同列車は、山東省発の国際貨物列車としては初めて、欧州の主要都市に乗り入れることとなる。

今回のルートの走行距離は約1万キロ、走行日数は約15日で、山東省済寧市の兖州北駅を出発、内モンゴル自治区の満洲里で出国し、ロシアを経由してポーランドのワルシャワに到着する(添付資料参照)。

中国政府は「一帯一路」構想の中で、欧州向け国際貨物列車である「欧亜班列」の整備を進めている。2018年現在、欧亜班列は中国の52都市と欧州15カ国44都市を結ぶ65路線が運行されている。山東省では2015年から、青島市、済南市、威海市など9都市で「欧亜班列」の運行が開始されている。

欧亜班列の発展をさらに進めるべく、山東省は2018年10月に「全省の欧亜貨物列車の整備発展を推進する実施意見」を公表した。同意見では、政府主導の下で国際貨物列車の整備を進め、企業が主体となって市場運営を行うほか、運行路線をさらに整備し、運行の質を高めることを目標として定めている。

(武瑞琴、方越)

(中国)

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