2019年のGDP成長率目標は6.6~6.8%に

(ベトナム)

ハノイ発

2018年12月04日

ベトナム政府は11月23日、第14期第6回国会において決議された「2019年社会・経済発展計画」を公表した(国会決議69/2018/QH14)。同決議では、2019年の経済目標としてGDP成長率6.6~6.8%を定めるなど、マクロ経済の安定およびインフレ抑制などを重視する方針を示している(表参照)。

表 2019年の主な経済目標と直近の経済指標

国会常務委員会のブー・ホン・タイン委員長は、2019年GDP成長率の目標設定の根拠として、2018年の目標6.7%を達成もしくは上回る見込みであることを挙げつつ、複数の国際機関の評価も参考に、インフレと成長のバランスを考えて慎重に設定した、と説明した。

また、タイン委員長は消費者物価指数(CPI)上昇率に関して、国内でのインフレ圧力が大きくなっていることから、2019年以降も強く警戒する必要がある、との見解を示した。インフレ要因としては、原油価格の上昇傾向、金利や為替など金融市場のリスク要因、一部国家間の貿易摩擦などの外的要因を挙げている。

(佐藤進)

(ベトナム)

ビジネス短信 6f97d154086b3d35