政府が初めて全郡のGDPを発表

(米国)

米州課

2018年12月14日

米国商務省経済分析局(BEA)は12月12日、初めて国内の全ての郡のGDPを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。各郡における個人所得のデータなどを利用して、2012年から2015年の期間における全米3,113郡の名目GDP、実質GDP、実質経済成長率を取りまとめたもので、データは民間における財・サービス関連産業、政府関連企業の支出に細分化されている。

2015年の統計値によると、1,931郡が前年比プラス成長だったのに対して、1,159郡ではマイナス成長を記録した。その他23郡では変動がなかった。規模別にみると、人口50万人超の大規模郡では138郡のうち125郡がプラス成長だったのに比べ、中規模郡(人口10万~50万人)では461郡のうち336郡、小規模郡(人口10万人未満)では2,514郡のうち1,470郡にとどまった。なお、同年の成長率が最も高かったのはテキサス州のロバート郡(72.3%)で、同州のブリスコ郡(68.4%)が続いた。いずれの郡も民間におけるサービス関連産業が伸長した。経済規模ではカリフォルニア州ロサンゼルス郡の6,560億ドルが最大であるのに対して、テキサス州ラビング郡の460万ドルが最小だった(注)。

ジェトロが商務省の人口統計(2015年推計値)を利用して、各郡における1人当たり実質GDPを試算したところ、アラスカ州のノースロープボロー郡の67万2,721ドルが最高で、ユーレカ郡(ネバダ州)、ニューヨーク郡(ニューヨーク州)が続いた(表参照)。最低はジョージア州ロング郡の4,368ドルだった。

表 1人当たり実質GDPの上位郡

今回の統計について、商務省は郡レベルでの統計の整備を通じて、各地域における経済状況のより包括的な理解に役立てることを目的としている。同省は今回のデータ内容についてプロトタイプとして位置付けた上で、一般からコメントを募集しており、2019年の調査に反映させる意向を明らかにしている。

(注)ラビング郡の人口は112人で、全米で2番目に人口が少ない。最も人口が少ないのはハワイ州のカラワオ郡の89人(いずれも2015年推計値)。

(秋山士郎)

(米国)

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