安倍首相がウルグアイを初訪問、バスケス大統領と会談

(ウルグアイ、日本)

ブエノスアイレス発

2018年12月04日

安倍晋三首相は12月2日、ウルグアイを訪問した。日本の首相による初めての同国公式訪問で、大統領公邸におけるタバレ・バスケス大統領との首脳会談や、日本人ウルグアイ移住110年に合わせた、同国で生活する日系人との懇談などが行われた。

首脳会談後の共同記者会見において安倍首相は、ウルグアイが「自由で開かれた経済政策を背景に南米随一の経済成長を続けて」いることに敬意を表するとともに、2017年4月に発効した投資協定、今後交渉が開始される租税条約、ジェトロによるウルグアイへのミッション派遣決定など、両国間における貿易投資拡大の取り組みが着実に進展していることに言及した。

安倍首相はさらに、日本産牛肉およびウルグアイ産牛肉の輸出が相互に解禁されることを歓迎した。また、バスケス大統領は、2000年の口蹄疫(こうていえき)発生以降18年間にわたって日本向けのウルグアイ産牛肉の輸出が行われてこなかったことに触れつつ、両国における長年の協議の結果となった今回の解禁について「全ての人々にとって非常に素晴らしいニュース」と高く評価した。ウルグアイ政府では、2019年3月に幕張メッセで開催される国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2019」で、ウルグアイ産牛肉をプロモーションする計画を持ち合わせているとされる。

(紀井寿雄)

(ウルグアイ、日本)

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