オムロン、日本企業初の「フレンド・オブ・ASEAN」を受賞

(シンガポール)

シンガポール発

2018年11月26日

ASEANの経済発展に貢献した企業や団体を表彰するASEANビジネスアワードの授賞式がシンガポールで11月12日に開催され、オムロン(本社:京都市)のシンガポール現地法人、オムロン マネジメントセンターオブアジアパシフィックが、ASEAN進出外国企業が対象の「フレンド・オブASEAN」を日本企業として初めて受賞した。

授賞式にはシンガポールのハリマ・ヤコブ大統領、マレーシアのマハティール首相夫妻、アズミン経済相をはじめ、ASEANおよび関係国から政府関係者、ビジネスリーダーらが出席。同社の飯高浩社長が、ハリマ・ヤコブ大統領から記念の盾を授与された。

同賞はASEANビジネス諮問委員会(ASEAN-BAC)が2007年に始めたもので、2018年で12回目となる。ASEAN-BACは、ASEAN経済相会合、首脳会合に産業界として政策提言することを目的に2001年に設立された団体。ASEAN首脳会議の関連会合として11月12~13日の日程で「ASEANビジネス&投資サミット2018(ASEAN Business and Investment Summit (ABIS)」を開催し、関連イベントとしてビジネスアワードの授賞式を行った。

同賞は、(1)業種別(17業種)、(2)優良中小企業、(3)フレンド・オブASEAN(ASEAN進出企業)、(4)アントレプレナー、(5)女性活躍、(6)持続可能な社会的企業、(7)ファミリービジネスの合計23の分野別に与えられ、今回、60企業が表彰された。

オムロンは1972年にシンガポールに現地法人を設立して以来、40年以上にわたり、人工知能、自動化、ロボット工学、IoTなどの分野で、現地パートナー、学術機関などと協業し事業展開することで、ASEANの雇用創出、人財育成、技術発展およびさまざまな社会的課題の解決に貢献してきた。飯高社長は、ASEANはこれからますます経済発展が期待される地域だとし、「当社のコア技術である『センシング&コントロール+Think』を基にイノベーションを創出し、地域発展に貢献したい」と抱負を述べた。

写真 ハリマ・ヤコブ大統領(中央)から記念の盾を授与されるオムロンの飯高浩社長(左から2人目)(ジェトロ撮影)

ハリマ・ヤコブ大統領(中央)から記念の盾を授与されるオムロンの飯高浩社長(左から2人目)(ジェトロ撮影)

(藤江秀樹)

(シンガポール)

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