ビーガン・ベジタリアン向けに和歌山県産柿の販促イベント開催

(米国)

ロサンゼルス発

2018年11月06日

ジェトロは10月26日、ロサンゼルス市内のビーガン(完全菜食主義者)やベジタリアン向けのレストランにおいて、和歌山県、JAグループ和歌山と柿の販売促進を目的とした「JAPANESE “KAKI” PERSIMMONS Tasting Event」を開催した。イベントにはビーガンやベジタリアン向けレストランの関係者に加え、インフルエンサーやメディアなど約20人が参加した。

写真 和歌山県産の柿の魅力について語るJAグループ和歌山の亀井憲一氏(ジェトロ撮影)

和歌山県産の柿の魅力について語るJAグループ和歌山の亀井憲一氏(ジェトロ撮影)

日本の未加工の青果物について米国では、農務省(USDA)の動植物検査局(APHIS)が事前に許可した品目に限り輸入が可能となっている(いわゆるポジティブリスト制)。日本産の柿については2017年10月12日に米国への輸出が解禁されたが、生産量日本一の和歌山県では、それ以前から輸出に向けてさまざまな取り組みを行っていた(2018年3月16日付地域・分析レポート参照)。ジェトロも、和歌山県やJAグループ和歌山と連携して2017年から米国における日本産の柿のプロモーションに取り組んできた。

米国市場において柿は認知度があまり高くないが、ロサンゼルスなどのビーガンやベジタリアン向けレストランにおいては、柿を使ったメニューを提供する店も見られつつある。そのため、今回はビーガンやベジタリアン向けレストラン関係者を対象にイベントを開催した。イベントでは和歌山県産柿の主力品種である「刀根早生(とねわせ)」をふんだんに用い、サラダなど3種類の料理と、デザートや4種類のドリンクを提供するとともに、JAグループ和歌山がプレゼンテーションを行い、種無し品種であることや柿栽培に適した風土、丁寧な手作業での収穫方法など和歌山県産柿の魅力を伝えた。

参加者からは「米国産の柿と比べて色が鮮やかで、香りもいい」「他の食材との相性もとても良い」といった声が聞かれた。

(山口真功)

(米国)

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