広汽乗用車、フィリピンにも進出

自動車メーカーの広州汽車集団乗用車（以下、広汽乗用車）（本社：広東省広州市）は11月7日、フィリピンで現地進出式典を開催した。フィリピン市場には自社ブランド自動車「伝祺（トランプチ）」のセダンタイプのGA4、GA8、スポーツ用多目的車（SUV）タイプのGS4、GS8、多目的車（MPV）タイプのGM8などを投入、現地のレガード・モーターズ（Legado Motors）を代理店として販売を行う。

式典には、フィリピンのドゥテルテ大統領、広汽乗用車の詹松光常務副総経理らが参加、詹副総経理は「フィリピンの自動車市場は発展の時期にあり、広汽乗用車は『一帯一路』構想に合わせ、重要な市場である同国に参入する」と述べた。11月8日にはマニラ首都圏パシッグ市に販売・サービスセンターを開店した。面積は3,200平方メートル。

広汽乗用車は、トヨタやホンダと合弁を組む広州汽車集団の自社ブランド車製造・販売子会社。近年海外展開を強化しており、11月4日にはサウジアラビアでも販売を開始している（2018年11月21日記事参照）。

ちなみに、フィリピンの2018年1～9月の新車販売台数は前年同期比12.4％減の29万3,330台と大きく減速している（2018年10月31日記事参照）。

（河野円洋）