中間選挙、接戦のジョージア・フロリダ両州知事選が決着

(米国)

アトランタ発

2018年11月27日

11月6日の中間選挙で僅差のため再集計となったフロリダ州の知事選ならびに上院議員選について、再集計の結果、知事選では共和党のロン・デサンティス前下院議員が3万票(0.4%)の差で民主党のアンドリュー・ギラム候補に勝利、上院議員選では州知事からくら替えした共和党のリック・スコット候補が僅差で現職のビル・ネルソン民主党候補を下した。

ジョージア州知事選は民主党のステイシー・エイブラムス候補が選挙戦の終結を宣言したことにより、共和党のブライアン・ケンプ候補の勝利が確定した。ケンプ氏が早速発表した政権移行チームには、元ジョージア州6区選出下院議員でトランプ政権の厚生長官を2017年に事実上解任されたトム・プライス氏ら共和党保守派の顔ぶれが並んだ。選挙結果に反発し、エイブラムス氏を支持していた映画関係者からはジョージア州での映画製作をボイコットする呼び掛けがツイッターなどで行われており、同州が力を入れてきた映画産業の発展が危惧されている。エイブラムス氏はボイコットを行わないよう、ツイッターで回答した。

なお、ジョージア州7区下院議員選は共和党現職のロブ・ウッダール候補が400票差で勝利したが、民主党のキャロライン・ボルドー候補(ジョージア州立大学教授)は再集計を要求している。ジョージア州法では、得票差が1%未満の場合には敗者は再集計を要求できる。

(ラマース直子)

(米国)

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