1~9月の新車販売台数が過去最高に

(チリ)

サンティアゴ発

2018年10月25日

チリ全国自動車産業協会(ANAC)の発表によると、2018年1~9月の新車販売台数(バスなど大型車を除く)は、前年同期比19.1%増の31万1,407台(添付資料表1参照)となり、統計開始以降で最多となった。また、9月の月間販売台数は3万9,263台で、単月としては過去最高を記録した。経済回復を背景に、商用車やピックアップトラックの需要が増加し、さらに消費者信頼感指数が改善していることや、多くのブランドの競合により価格も抑制されていることなどが要因になっている。

月単位ではSUVが9月に初めて乗用車を超す

ブランド別にみると、トップ3はシボレー、スズキ、起亜の順。2017年1~9月で2位だった現代は、前年同期比0.9%減で4位となった。一方、クライスラー、フォルクスワーゲン(VW)、チェリーはそれぞれ97.8%、47.4%、33.4%と大幅に増加した。

1~9月の販売動向をタイプ別にみると、スポーツ用多目的車(SUV)が前年同期比31.5%増と最も伸びているのが注目される(添付資料表2参照)。この9月には、SUVの月間販売台数が単月としては乗用車を初めて超えた。1~9月のSUVの販売台数は11万862台とシェアが36%に達しており、乗用車(シェア40%)に接近している。低価格の中国ブランドの参入増加が理由の1つとして挙げられており、SUVの販売増加の勢いは今後も続くとみられている。

(岡戸美澪)

(チリ)

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