ベトナムと第6回経済貿易協力委員会を開催

(アルゼンチン、ベトナム)

ブエノスアイレス発

2018年10月31日

アルゼンチンとベトナムは10月25~26日、ブエノスアイレスで第6回政府間経済貿易協力委員会を開催した。アルゼンチン側の首席であるオラシオ・レイセル外務・宗務次官は、これまでの両国関係について非常に前向きだとし、貿易協定の締結に向けた定期的なミッションの派遣に対しても高く評価した。また、同会合ではアルゼンチン投資貿易促進庁(AAICI)とベトナム貿易振興庁(VIETRADE)との間で貿易および投資活動の促進に向けた覚書が署名された。

アルゼンチンにとってベトナムは5番目の輸出相手国で、重要な貿易パートナーとされている。アルゼンチンからベトナムには主に大豆油かすやトウモロコシなどが輸出されている。

レイセル次官は、南米南部共同市場(メルコスール)加盟国はいずれもベトナムとの自由貿易協定の締結を前向きに検討していると明かした。

両国の政府間経済貿易協力委員会は2016年にも第5回委員会がベトナムの首都ハノイで開催され、その後中間会合が2017年10月にブエノスアイレスで開催された。2018年7月にはホルヘ・フォリー外務・宗務相がベトナムを訪問。医薬品やバイオテクノロジー、医療機器、食品といった分野のビジネス展開を模索したとされる。

今回の会合のベトナム側代表でもあるドゥ・タン・ハイ(Do Thang Hai)商工次官は、今後の貿易・投資に関する協定の締結に向けて勢いをつけるのには、情報共有の徹底、代表派遣ミッションの回数増加、貿易・投資促進および文化交流活動の実施の必要性を示し、貿易協定の実現に向けて両国における貿易バランスの維持、品目の多様性なども優先すべき項目だと指摘した。

(クラウディオ・ボチャタイ)

(アルゼンチン、ベトナム)

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