上海吉祥航空が初のワイドボディ機を導入

(中国)

上海発

2018年10月25日

上海の民営航空会社である上海吉祥航空は10月14日、米国・ボーイングからボーイング787-900型旅客機(以下、787型機)の引き渡しを受けた。787型機は、29席の本格的なビジネスクラスが設定された同社初の大型機材(ワイドボディ機)となる。

787型機は10月26日から、上海(虹橋)~深セン便(表参照)に導入され、その後、上海と成都、三亜、重慶などを結ぶ国内基幹路線に導入される。上海吉祥航空はボーイングから5機を購入する契約を締結しており、将来的には日本を含めた国際線や長距離路線を開設し、国内および近距離国際線での運用訓練後に投入される予定だ。

表 787型機の時刻表

上海吉祥航空は2006年9月に営業を開始したフルサービス航空会社で、エアバスA320、A321型旅客機計68機が2018年10月現在、120余りの国内外路線に就航している。2017年5月から航空連盟のスターアライアンスにコネクティングパートナーとして加盟しており、同じアライアンスの全日空との共同運航やマイレージプログラムの提携を行っている。

近年は国際線、特に日本路線に注力しており、ジェトロの対日投資支援サービスを活用し、東京(羽田)、大阪(関空)、名古屋(中部)、札幌(新千歳)、沖縄(那覇)の国内5空港に定期便を就航し、日本支店を開設している。

写真 上海吉祥航空のボーイング787-900型機(上海吉祥航空提供)

(伊藤道大)

(中国)

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