サウジアラビア「Beautyworld」、アジア勢参入にも期待の声

(サウジアラビア)

リヤド発

2018年10月25日

「Beautyworld(ビューティーワールド)」(2018年10月24日記事参照)が10月14~16日に初めて開催されたサウジアラビアでは、既に参入しているメーキャップブランドをみると、肌の色の多様性などに対応している欧米勢が優勢だ。だが、日本人女性をはじめとするアジア人女性は実年齢よりも若く見えることも後押しし、近年、アジア発のスキンケアおよびアンチエイジング・アイテムへの注目度が高まっている。日本へ旅行するサウジアラビア人も増加する中で、サウジアラビアでは購入できない特定の日本のブランド名を、「また買いたい」として挙げるサウジアラビア人一般人女性もいるほどだ。

同国に化粧品を輸出するには、サウジアラビア食品医薬品庁(SFDA)への商品登録および認可が必要(医薬品、医療機器、食品も同様)だが、一般的に認可が下りるまでには時間をやや要するため、市場参入には早めの決断が必要だ。

2018年5月開催のドバイ版「Beautyworld」には62カ国1,738社が出展するなど、その規模はサウジアラビアとは別格で、来場者も多種多様だ。展示会担当者は「サウジアラビア版Beautyworldは国内バイヤーの来場が大半を占めるため、サウジアラビア市場を狙うのであれば、サウジアラビア版をお勧めする」と話す。同じ見本市であっても、売り込みターゲットに応じて開催地をうまく使い分けたい。

なお、次回のジッダでの開催は2019年10月27~29日の予定。

(柴田美穂)

(サウジアラビア)

ビジネス短信 685b53278d30035d