ハンブルクで風力発電見本市開催、福島県はドイツと連携

(ドイツ、日本)

ベルリン発

2018年10月12日

ドイツ北部ハンブルクで9月25~28日、風力エネルギーの国際総合見本市ウインドエナジー・ハンブルク(WindEnergy Hamburg)が開催された。40カ国から1,482社が出展し、100カ国から3万5,000人の業界関係者が来場した。

写真 ドイツ大手電機メーカーの展示ブース(ジェトロ撮影)

ウインドエナジー・ハンブルクは陸上・洋上風力発電分野の世界有数の同見本市で、欧州、米州、アジアの16の風力タービンメーカーを含め、川上から川下に至るまでさまざまな企業が参加した。ドイツ国外からの出展者が過半数を占めたほか、来場者は国外からが45%と、国際的な見本市に成長している。また、今回はデジタル化などの新技術や風力発電の市場・長期展望などをテーマにしたカンファレンスが併催された。

写真 中国大手鉄道メーカーのブース(ジェトロ撮影)
写真 ベルリン州とブランデンブルク州は州のパビリオンを設置(ジェトロ撮影)

日本からは、福島県のエネルギー関連企業の海外展開支援機関エネルギー・エージェンシーふくしま(EAF)が、ハンブルクの再生可能エネルギー振興機関リニューアブル・エナジー・ハンブルク(EEHH)の協力の下、ワークショップを開催した。代表の服部靖弘氏は福島県の陸上風力発電プランについて講演、「福島県内では、2020年ごろまでに3メガワットクラスの風力発電設備約200台が建設される予定であり、ハンブルクと福島県の企業また大学との交流を確立したい」と述べた。

これに先立ち9月7日、EAFとEEHHは、風力エネルギーと水素エネルギー技術の発展を促進することに合意し、協力覚書を交わした。ジェトロは地域産業間のビジネス交流を支援する地域間交流支援(RIT事業)により、エネルギー分野で福島県のドイツとの交流を支援している。

写真 ドイツ北部のシュレスビッヒ・ホルシュタイン州、メクレンブルク・フォアポンメルン州もそれぞれ大型パビリオンを構えた(ジェトロ撮影)

次回のウインドエナジー・ハンブルクは、2020年9月22~25日にハンブルクで開催され、カンファレンスも併催される予定。

(増田仁)

(ドイツ、日本)

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