広東省長、P&GのテイラーCEOと会見

(中国)

広州発

2018年09月28日

広東省の馬興瑞・省長は9月14日、米日用品メーカー大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)のデイビッド・テイラー最高経営責任者(CEO)と会見した。

P&Gのさらなる投資を期待

馬省長は、広東省は改革開放以降の40年で、高いレベルでの市場化、活発な市場主体、高い消費能力などの優位性を蓄積したと述べた。また、習近平国家主席の「意見」に基づき、産業構造の最適化・レベルアップ、現代化された経済システムの建設を推進し、さらに国際化、法治化、利便化されたビジネス環境の構築を進めているとした。

広東・香港・マカオ大湾区の設立という歴史的チャンスを捉え、広東・深セン・香港高速鉄道、香港・珠海・マカオ大橋などインフラ設備の相互連結を進めており、P&Gなど外資系企業の投資には大きな発展の余地があるとした。また、P&Gがさらに資源配置を整え、多くの新技術、新産品、新業態、新モデルを導入することで、あらたな協力を切り開き、ウィンウィンの実現を希望するとした。

中国での売り上げの3割はeコマース

テイラーCEOは、今後も広東省での投資を進めるとともに、より多くの製品、業務を導入し、米中の経済・貿易関係に寄与することを希望するとした。

P&Gの2018年の中国での売り上げは世界全体の9%を占め、北米(44%)、欧州(24%)に続き、アジア・大洋州(9%)と同水準となっている。中国の売り上げは前年比7%増と2016年の5%減から大幅に回復しており、全体の伸び(6%)を上回った。中国での売り上げの30%はeコマースによる。同社のスキンケアブランド「SK-II」は人気が高い。

(河野円洋)

(中国)

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