割当量を超える一部鉄鋼製品に輸入保護関税措置を適用

(トルコ)

イスタンブール発

2018年09月28日

トルコの9月20日付官報のコミュニケ(2018/7)によると、鉄棒、ワイヤー、パイプ、平鋼、鉄道路線用鉄製品に関する、200日の時限付輸入保護関税措置PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が適用されると発表され、即日発効した。その背景には、米国と欧州が鉄鋼に関して開始した輸入制限などの保護措置がある。トルコ貿易省の調査によって、欧米に同製品を輸出できなくなった企業がトルコに多数輸出し、国内の鉄鋼ビジネスに被害を与える懸念があると判断されたことから、今回の措置に至ったもの。

保護関税措置の適用対象外となる各製品の割当量制限は表のとおりで、この割当以上の輸入の場合に25%の輸入保護関税の対象となる。輸入割当量の積算開始日は9月20日からで、割当量は企業別ではなく、9月20日から200日間の期間で国全体で輸入する量となっている。

なお、対象となる品目には、2018年1月に関税ゼロに引き下げられた品目(HS72.14)も含まれる。

表 輸入保護関税措置が適用となる鉄鋼製品

(エライ・バシュ)

(トルコ)

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