上海市、自動運転の実証実験区間を拡充

(中国)

上海発

2018年09月27日

上海市は9月18日、自動運転車両を含む「インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)」の走行実験区間を1カ所拡張、1カ所新設すると発表した。

拡張するのは、3月から実証実験区間に指定された嘉定区「上海国際汽車城」周辺の公道で、5,600メートルから1万1,100メートルに延長する。新設するのは、浦東新区の臨港エリアで公道2万6,100メートルを活用する。なお、嘉定区では乗用車、臨港エリアでは商用車のICVの実証実験をそれぞれ実施する。

上海市は全国に先駆けてICVの公道実験エリアを策定し、将来性のある自動運転やインターネットにつながるコネクテッドカーの開発などを進めている。これまでに国有自動車メーカーの上海汽車集団、新興自動車メーカーの蔚来汽車(NIO)、ドイツ系のBMWなどに走行実験用ナンバープレートを交付し、累計走行距離は延べ1万キロを突破したという。

ICVを2025年に世界トップレベルに

中央政府は2017年4月に公表した「自動車産業中長期発展規画」の中で、自動車先進国にキャッチアップするための策として、新エネルギー車とICVに焦点を当てた。2025年までに世界で最も影響力のある新エネ車メーカーを数社育成するとともに、ICVについても世界市場を牽引する水準に達することを目標に設定した。

ICVの実証実験について、現時点では上海市や北京市、重慶市、天津市の4直轄市のほか、華南地区の深セン市(広東省)、中部地区の湖南省長沙市、東北地区の長春市(吉林省)など全国12都市で実験エリアが設けられ、合計32枚の走行実験用ナンバープレートが発行されている。ナンバープレートを獲得した企業は第一汽車や東風汽車、長安汽車のような大手自動車メーカーや、IT情報大手の百度、テンセントなど中国系企業が中心となっているが、ドイツ系自動車メーカーのメルセデス・ベンツとBMWも積極的に取り組んでいる。

(劉元森)

(中国)

ビジネス短信 40c17529602a4b5e