グジャラート州、サナンドIII工業団地の分譲開始

(インド)

アーメダバード発

2018年09月11日

インド西部グジャラート(GJ)州政府傘下の組織で、GJ州の主要工業団地の開発を担うGJ州産業開発公社(GIDC)は、サナンドIII(コーラジ)工業団地の分譲を開始した。サナンドII工業団地から6キロほど西にあるサナンドIII工業団地は、GJ州への日系企業進出の加速に伴い工業団地が不足する可能性がある中で、州政府が日系企業に優先的に分譲する工業団地として開発した(添付資料参照)。

サンドIII工業団地の規模は約1,750エーカー(約7平方キロ)。1平方メートル当たり3,800ルピー程度(約5,700円、1ルピー=約1.5円)で分譲するという。現状では3分の1弱の500エーカーが分譲可能で、汚水処理施設も整備予定だ。GIDCのタラ副総裁兼社長は「日本人街を開発する計画があり、アパートや学校、病院、娯楽施設などを誘致し、日本人が快適に滞在できる工業団地を目指す」と語った。

同工業団地は、州最大の都市アーメダバード市内まで車で30分、空港まで45分。周辺に日本食レストランもあり、日本人が多く居住する地区までも20分程度と利便性が高い。土地価格面では、タタやフォードなどの自動車メーカーが入居し、日系企業10社も入居するサナンドII工業団地(1平方メートル当たり3,780ルピー)と同程度だ。タラ副総裁は「ラジャスタン州のニムラナ日本企業専用工業団地のようにしていきたい」とした。また、スズキやホンダの工場にも近く、最寄りの内陸コンテナデポ(ICD)からムンドラ港やピパバブ港への輸送も可能で市内からも通勤圏内にあり、「立地や汚水処理施設を整備することなどに鑑み、同価格での販売に至った」と話した。同氏はGJ州の投資サミット「バイブラント・グジャラート2019」のプロモーション活動の一環として10月22~26日に訪日し、日系企業の新たな投資を積極的に取り込む予定だ。

写真 サナンドⅢ(コーラジ)工業団地。分譲区画が左右に広がっている(ジェトロ撮影)

(丸崎健仁)

(インド)

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