連邦経済省、ウェブ通じ企業のブレグジット対応に助言

(ベルギー)

ブリュッセル発

2018年09月26日

ベルギー連邦経済省は9月19日、英国のEU離脱(ブレグジット)による影響と想定される対策について、各企業の事業の状況に応じて対話形式で助言するウェブサイト「ブレグジット・インパクト・スキャン」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公開した。

2017年のベルギーと英国の貿易額は327億ユーロで、英国はベルギーにとって4位の貿易相手。特に北部フランダース地域が英国との貿易額の8割以上を占める。連邦経済省は、英国が離脱を決定した国民投票に先立つ2016年6月20日に「ブレグジット・ハイレベルグループ」を設立し、国内の主要産業団体との対話を重ねながらブレグジットへの対応を検討してきた。

「ブレグジット・インパクト・スキャン」は、自社事業と英国企業や市場との関わりについてのウェブサイト上の簡単な質問に回答することで、企業の状況に応じた助言や詳細情報の問い合わせ先が得られる仕組み。質問は次の9分野を対象としている。

  • 輸出(英国向け販売)
  • 輸入(英国からの購入)
  • サービス
  • 輸送
  • 調達
  • データおよびデジタルサービス(個人データ保護)
  • 知的財産
  • 英国内の拠点
  • 競争と市場(英国企業と英国市場での競合)

なお、同省はこのウェブサイトを通じて、各企業に対してブレグジット対応の担当者を置くよう呼び掛けている。また、ウェブサイトによる助言の内容を、EUと英国の交渉の進捗に応じて随時アップデートする予定だという。

(村岡有)

(ベルギー)

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