ムーディーズ、ベトナムの格付けを「Ba3」に引き上げ

(ベトナム)

ハノイ発

2018年09月03日

米格付け会社ムーディーズは8月10日、ベトナムの国債格付けを「B1」から「Ba3」に引き上げ、見通しも「ポジティブ」から「安定」に変更した。

ムーディーズが格付けした「Ba3」は、21のランクの中で上から13番目。ASEAN諸国では、シンガポール(Aaa)、マレーシア(A3)、タイ(Baa1)、インドネシアおよびフィリピン(Baa2)の5カ国はベトナムより上位となっている。

英字紙「ベトナムニュース」によると、ムーディーズは格付け引き上げの背景として、ベトナム経済が高付加価値セクターへとシフトし、高い成長力と競争力を持つと分析している。具体的には、労働集約型産業である縫製品の競争力を保ちつつ、スマートフォンなどの高付加価値製品の生産が伸びている点が評価された。外貨債務や政府債務の減少および金融セクターの健全性改善も好感を持たれたという。

当地日系金融機関によると、「Ba3」は財務能力が不十分で債務不履行の可能性がある場合に付与され、一般的には投機的な債権とされるものの、格付けが上がることで外国からの資金調達コストが下がることや直接投資が流入しやすくなるメリットがあるとのことだ。

商業銀行14行の信用格付けも引き上げ

国債格付け引き上げを受け、ムーディ―ズは8月14日にベトナムの商業銀行に対する信用格付けも変更した。ベトナム外商銀行(ベトコムバンク)、ベトナム投資開発銀行(BIDV)、ベトナム工商銀行(ベトインバンク)の大手国有3行をはじめ、14行の格付けが引き上げられた。

(佐藤進)

(ベトナム)

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