2018世界IoT博覧会、江蘇省無錫市で開催
(中国)
上海発
2018年09月26日
9月15日から18日にかけて、「デジタル新経済、IoTが新時代を導く」をテーマとして、「2018世界物連網博覧会(2018 World Internet of Things Exposition)」が江蘇省無錫市で開催された。博覧会開幕前日の14日には無錫国家センサーネットイノベーション新モデル区建設のための関係部局会合が開催され、苗●(土へんに于)工業信息化部長、呉政隆江蘇省長らが出席した。
博覧会の期間中には、無錫市太湖国際博覧中心での展覧会のほか、市内29会場でシンポジウムなどの関連イベントが開催された。展覧会では、中国で最速の処理速度を誇る、国家超級計算無錫中心が開発した「神威」の紹介のほか、中国移動通信集団、中華通信系統、百度、華為技術など多くの中国企業がIoT(モノのインターネット)によるソリューション、交通システムも含めたスマートシティー、環境(大気、水質)監視、防犯警備など、課題解決やこれからのビッグデータを利用したビジネスに関する展示が多くみられた。
米中間では貿易摩擦が激しくなっているが、マイクロソフト、オラクルなど米国企業も出展し、多くの来訪者を集めていた。展示内容の多くはBtoBだが、VR(仮想現実)体験、顔認証によるゲート通過の体験など、一般消費者がこうした技術を体験できる機会も提供され、家族連れも多く入場していたのが印象的だった。
関連イベントのシンポジウムでは、IoTとスマート製造シンポジウムにおいて、5G(第5世代移動通信システム)におけるネットセキュリティーの重要性、自動走行や音声認識などのより一層精密なセンサーが必要になるとの指摘のほか、米国の研究者からは、現下の米中貿易戦争は、世界的な製造業に追加的な挑戦をもたらすものだ、との見解も聞かれた。
無錫市は、国家スマート交通総合テスト基地、IoTセンサー産業のテストセンター、国家超級計算中心など、IoTを産業化するに当たってのプラットフォームを有しており、IoTに関する営業収入が2,437億元(約3兆8,992億円、1元=約16円)と江蘇省全体の2分の1近くを占める。今後も、IoTを中心とした産業発展を目指す姿勢がうかがわれた。
(高橋大輔)
(中国)
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