ワールド・モード、日本のファッション業界へ人材供給

(オーストラリア)

シドニー発

2018年08月14日

ファッション・コスメ業界に特化したトータルソリューション企業であるワールド・モード・ホールディングス(東京都渋谷区)は7月25日、シドニーに人材サービスを手掛ける現地法人を設立した。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、英語圏での販売経験、グローバルな視点を持ったバイリンガル人材を、日本のファッション業界へ供給する。

オーストラリアには、日本から若者を中心に年間8,000人以上が、最長12カ月の滞在が可能なワーキングホリデー制度を利用し滞在している。オーストラリアのファッション業界で日本人滞在者のアルバイトとしての就業を支援し、帰国後は日本でも同業界への就職をあっせんする仕組みを作る。

シドニーの人たちは約4割が海外生まれという多様性から、思い思いのファッションを楽しむ。中心部にはユニクロ、無印良品なども店舗を構えている。また日本と同様に、欧米の有名ブランドも多数出店しており、オーストラリアでの就労経験を日本の欧米ブランド店での就業に生かすこともできる。

ワールド・モード・ホールディングスは2017年10月、シンガポールに初の海外現地法人を開設。シドニーは海外2拠点目になる。今後は台湾にも現地法人を開設し、さらなるグローバル人材の創出を目指す。同社は海外展開に当たって、中堅・中小企業向け海外展開支援サービス「新輸出大国コンソーシアム」を利用した。ジェトロは、海外進出計画の策定から実現まで、サービス産業分野における海外ビジネスの経験が豊富な専門家を同社に派遣、シドニー現地法人設立に際しては、シドニー事務所が制度情報、会社設立手続き、オーストラリアの経済・ビジネス情報などを提供し、現地企業や留学生の受け入れ窓口などを紹介した。

(長島麻子)

(オーストラリア)

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