深セン市、上半期のGRP成長率は8.0%

(中国)

広州発

2018年08月09日

深セン市統計局の7月31日の発表によると、2018年上半期(1~6月)の深セン市の域内総生産(GRP)は1兆1,009億3,800万元(17兆6,150億円、1元=約16円)、実質成長率は8.0%だった(図参照)。産業別の成長率は第一次産業が10.9%、第二次産業が7.6%、第三次産業が8.3%だった。

図 深セン市の実質GRP成長率

輸入額は前年同期を3割上回る

GRPを項目別にみると、固定資産投資は前年同期比22.0%増で、うち不動産開発投資は16.7%増だった(表参照)。また、民間投資は17.4%増と全体の50.0%を占めた。

社会消費品小売総額は8.4%増の2,855億9,700万元だった。うち、卸・小売業は8.6%増の2,527億7,600万元、宿泊・飲食業は7.5%増の328億2,100万元だった。

貿易額は10.5%増の1兆3,519億900万元、うち輸出が1.7%減の7,214億3,200万元、輸入が28.8%増の6,304億7,700万元だった。

一定規模以上(注)の工業企業の付加価値額は7.4%増、うち外資および香港・マカオ・台湾系企業は3.9%増だった。業種別ではコンピュータ・通信・その他電子設備製造業は10.1%増、専用設備製造業が9.7%増、自動車製造業は35.1%増、医薬品製造業は28.7%増だった。

表 深セン市の2018年上半期の主要経済指標

深セン市統計局は、上半期の経済は全体として安定しており、主な指標は良好だったとする。一方、国際環境の不確実性が増しており、下半期は安定の中に成長を求めつつ、サプライサイド構造改革を進めるとした。

(注)主要業務収入が2,000万元以上の工業企業。

(河野円洋)

(中国)

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