サービス産業分野の視察ミッション、ベルリンでセミナー参加

(ドイツ)

ベルリン発

2018年07月13日

ジェトロは7月2から3日にかけて、ドイツのベルリンを視察するサービス産業海外進出支援ミッションを実施した。在ドイツ日本大使館、ドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)と連携して投資環境セミナーやビジネス交流会を開催、外食チェーンやスーパーマーケットなどの日本企業10社が参加し、海外展開の可能性を探った。

日本企業のビジネス展開の可能性探る

投資環境セミナーでは、企業誘致の役割を持つGTAIが提供するドイツへ進出する企業に対するアドバイスやサポートの支援メニューを紹介したほか、小売業や外食産業、フランチャイズに関するドイツのトレンドを紹介した。また、ベルリンの経済振興公社であるベルリンパートナーがベルリンの魅力を紹介、スタートアップ環境のほか、ロンドンやパリに比べて安価な家賃や、人件費が、若く優秀な人材を引きつける点を挙げた。

ドイツ進出に伴う基本的な法的条件や税務知識、食品関連事業者特有の問題についても、専門家から説明が行われた。最後に、ベルリンで日本食レストラン「だるま」を経営する梅坂公紀氏が食品見本市「IGW」で日本料理のデモンストレーションを行った経験から分かったドイツ消費者の特徴を紹介した。

写真 ドイツ・ベルリン投資環境セミナーで専門家の説明を受ける参加者(ジェトロ撮影)

セミナーの後、世界最大級の食品卸売企業「メトロ(METRO)」やドイツ最大規模のスーパーマーケット「エデカ(EDEKA)」、高級百貨店「カーデーヴェー(KaDeWe)」を視察。店舗の責任者と意見交換を行い、参加者は食品を中心に価格帯や消費者の好み、トレンドなどを調査した。

写真 ドイツ最大規模のスーパーマーケット「EDEKA」(ジェトロ撮影)

駐ドイツ日本大使公邸においては、ネットワーキングレセプションが開催された。八木毅大使、ロバート・ヘルマンGTAI総裁参加の下、ベルリンのレストランや百貨店、ホテルの責任者、日本食品卸売業者などの関係者約100人が集まり、海外展開する上で必要な現地ネットワーキング構築の場となった。

米国でラーメン店を展開するSASALADINING USAの栗原正生CEO(最高経営責任者)は、本ミッションへの参加を通じ、「ベルリンは非常に魅力的で、今後のビジネスの可能性があると感じた」と期待を示した。

写真 駐ドイツ日本大使公邸でのネットワーキングレセプションの様子(ジェトロ撮影)

(望月智治)

(ドイツ)

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