英国最大級の酒類見本市「Imbibe Live」にジャパンパビリオン出展

(英国、日本)

農林水産・食品課

2018年07月10日

7月2日から3日にかけて、英国最大級の酒類見本市「Imbibe Live(インバイブライブ) 2018」がロンドンで開催され、ジェトロと国税庁は「日本産酒類プロモーションブース」を初めて出展した。国内の酒類を扱う事業者20社(日本酒14社、ワイン2社、ジン・泡盛2社、リキュール1社、ラムなど1社)が出品した。見本市にはレストラン、バー、ホテルのバイヤーなど延べ1万人以上が来場した。

写真 「Imbibe live 2018」の会場(ジェトロ撮影)

会場には、酒類を含めた農林水産物・食品の輸出振興を担当する宮腰光寛首相補佐官が来場し、日本産酒類プロモーションブース開会式に出席するとともに、出展企業と意見交換を行った。宮腰首相補佐官は「日本酒の輸出額は着実に伸びており、ロンドンは世界的な発信力の高さからも、魅力的な市場。日本酒はもちろんだが、日本産ワイン、焼酎、泡盛など日本産酒類のさらなる輸出拡大のため、今回の見本市を利用して、積極的な商談につなげてもらいたい」と期待を述べた。

ジェトロは、カクテルのデモンストレーションを実施し、日本産酒類のPRや、日本酒と泡盛を使って和風にアレンジした2種類のカクテルを参加者に提供した。デモンストレーションを担当したのは、ロンドンの高級日本食レストラン「Cubé」でバーテンダーとして活躍する野村礼王氏。来賓として見本市主催者のリード・イグジビションCEOのチェット・バーチェット氏、世界70カ国以上に拠点を有するワイン教育機関WSET(Wine and Spirits Education Trust)で新規事業を担当するアントニー・モス氏、英国ソムリエ協会副会長のフェデリカ・ザンギレラ氏ほか8人が参加し、「泡盛を試すのは初めてだが、黒糖などを使うなど沖縄の文化がアルコールの特徴としてうまく生かされていて非常においしい」などのコメントが寄せられた。

写真 カクテルデモンストレーションの様子。(右から)宮腰首相補佐官、英国ソムリエ協会副会長ザンギレラ氏、ワイン教育機関WSETのモス氏、リード・イグジビションCEOのバーチェット氏(ジェトロ撮影)

出展企業からは「来場者は非日系のバーやレストラン関係者が中心で、日本の酒類の味を理解してくれるバイヤーが多かった」などとコメントがあった。出品物の中でもジンやスパークリング清酒、リキュールは、カクテルの割り材となることからバイヤーからの関心を集めていた。

なお、財務省貿易統計によると、日本産酒類の英国向け輸出額(2017年)は、前年比で2.8倍に増えるなど、EU主要国の中でも最も高い伸び率を記録しており、日本産種類にとって有望な市場となっている。

写真 出展企業を視察する宮腰首相補佐官(ジェトロ撮影)

(黄海嘉)

(英国、日本)

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