EU28カ国とユーロ圏の第1四半期GDP成長率は前期比0.4%

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2018年06月13日

EU統計局外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(ユーロスタット)は6月7日、EU28カ国の2018年第1四半期の実質GDP成長率(前期比,季節調整済み)は、前期から0.3ポイント低下し0.4%となったと発表した(表1参照)。ユーロ圏19カ国の成長率も、前期から0.3ポイント低下の0.4%となった。

表1 EU28カ国の四半期別・実質GDP成長率の推移とその内訳(前期比、季節調整済み)

EUの実質GDP成長率(前期比)を需要項目別にみると、総固定資本形成(0.8%、寄与度0.2ポイント)と個人消費支出(0.4%、寄与度0.2ポイント)が成長を牽引した。前者は前期より成長が減速したが、後者は加速した。

産業分野別の成長率をみると、農業・林業・漁業、情報通信、専門支援サービス、貿易・運輸・宿泊・食品サービス、建設、不動産、芸術・娯楽・その他のサービス、行政・その他のサービス、金融・保険サービスの順に高い伸び率を示した。一方、製造業を含む工業はマイナス成長だった

EUの実質GDP成長率(前期比)を国別でみると、1.0%以上に達した加盟国は、ラトビア(1.6%)、ポーランド(1.6%)、フィンランド(1.2%)、ハンガリー(1.2%)、の4カ国(データが発表されていないアイルランドとルクセンブルクを除く)だった(表2参照)。

一方で、マイナス成長となった加盟国はエストニアで、マイナス0.1%だった。

表2 EUおよび加盟国の四半期別の実質GDP成長率(前期比、季節調整済み)

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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