楽天がモバイルコマース・プラットフォームのカーブサイドを買収

(米国)

サンフランシスコ発

2018年06月12日

楽天は6月8日、米国現地法人Rakuten USA(本社:カリフォルニア州サンマテオ)を通じて小売業や飲食業向けプラットフォーム開発をするスタートアップ、カーブサイド(本社:カリフォルニア州パロアルト、設立:2013年)を買収したと発表した。

同社の主なサービスであるアライブ(ARRIVE)は、カーブサイド(curbside)の本来の意味のとおり、消費者がモバイルで注文した商品を実店舗の駐車場で車から降りることなく受け取るカーブサイド・ピックアップをはじめとする事前注文、店舗受け取りの流れを効率化するものだ。店側はカーブサイドの位置情報技術によって客の到着時間を正確に把握し、商品の受け渡しをスムーズにすることができる。このサービスはクイックサービス方式のレストランでも多く導入されている。

楽天によるカーブサイドの買収額は明らかになっていない。カーブサイドは公式発表で、楽天グループの一員になったが、これまでどおり自立して運営していくと述べている。カーブサイドは大手ドラッグストアのCVSを含む複数の出資者から、4,000万~5,000万ドルの出資を受けていると報じられている。

(田中三保子)

(米国)

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