青島に中国と上海協力機構の経済協力モデル地区設置

(中国)

青島発

2018年06月19日

上海協力機構(SCO)首脳会議が6月9~10日、青島市で開催された。中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンと、新たに加わったインド、パキスタンの計8カ国に、アフガニスタン、ベラルーシ、イラン、モンゴルのオブザーバー4カ国の首脳が出席した。

加盟国間の経済往来や貿易関係を促進するため、23の提携文書に調印し、習近平国家主席は、中国政府が青島市に全国初となる「中国・上海協力機構地方経貿合作示範区」(以下、示範区)を設置すると発表した。示範区は4月に商務部が設置を承認しており、青島欧亜経貿合作産業園区内に建設される予定だ。

陸運と海運の便が良い青島市の地理的な優位性を発揮し、SCO加盟国と日韓間の貿易・物流の重要拠点になると期待される。ちなみに、青島市はロシア、カザフスタン、キルギス、インド、パキスタン、ベラルーシの計9都市と経済提携関係にあり、3都市と友好都市または友好提携関係都市になっている。

なお、青島税関の発表によると、SCO加盟国との1~5月の輸出入額は112億6,000万元(約1,914億2,000万円、1元=約17円)となっている。

(朱秀霞)

(中国)

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