第23回中国美容博覧会が上海で開催

(中国)

上海発

2018年06月04日

アジア最大規模の美容展示会である「第23回中国美容博覧会(China Beauty EXPO2018)」が5月22~24日、上海新国際博覧中心で開催された。同博覧会は美容化粧品およびケア用品の専門展示会で、展示エリアは化粧品、専門美容、コスメテク(注)、原材料の4つのゾーンに分けられ、展示総面積は26万平方メートル、出展者数は約40カ国から3,500社、1万ブランドに上った。会期中の来場者数は延べ48万人を超え、連日、会場内は熱気に包まれた。

日本からは過去最大規模の200ブランドが出展

同博覧会では、2年前から主賓国制が導入されており、2016年の韓国、2017年のフランスに続き、2018年は日本が主賓国として選ばれた。初日に開催された主賓国の開幕式には、片山和之駐上海総領事らが参加し、日中平和友好条約締結40周年の節目に、世界各国から集まるバイヤーにオールジャパンで「日本ブランド」をアピールする旨の抱負が述べられた。

写真 日本主賓国セレモニー(ジェトロ撮影)

日本企業の出展者数は過去最大規模となり、資生堂、花王、コーセーなどの大手ブランドをはじめ、約130社、200ブランドに上り、ALBION、北海道馬油、豆腐の盛田屋など中国で人気のあるブランドも数多く出展され、多くの来場者の関心を集めた。商品別にみると、スキンケア、フェイスパック、メーキャップ用具といった分野の日本製品が人気だった。

ジェトロは初めて広報ブースを設置し、化粧品・美容分野での取り組みを紹介するとともに、タオバオとの連携により、8ブランドの店舗サイトにQRコードでアクセスできるようバーチャル出展を行った。

写真 ジェトロの広報ブース(ジェトロ撮影)
写真 来場者でにぎわう日本企業のブース(ジェトロ撮影)

日本の美容・化粧品の対中輸出額は年々増加しており、2017年は前年比で80%増と大きな伸びを記録した。中国における美容・化粧品市場の発展に伴い、日本企業の輸出も順調に拡大することが期待される。2019年の博覧会は、5月20~22日の日程で同じく上海新国際博覧中心で開催される予定。

(注)化粧品を開発・製造するための技術と設備のことを指す。

(戴梦施、林真彦)

(中国)

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