自動車生産のマルチブランド化を目指す

(ウズベキスタン)

タシケント発

2018年06月15日

ウズベキスタン自動車産業公社(ウズアフトサノアト)のウミドジョン・サリモフ総裁は「従来、国内の乗用車生産はゼネラルモーターズ(GM)のウズベキスタンのシボレーのみだったが、これからはマルチブランド化が優先課題の1つだ」と述べ、目下、フォルクスワーゲン(VW)を含む欧州メーカーや中国、韓国自動車関連企業の誘致に向け交渉中であることを明らかにした(インターネットメディア「Gazeta.uz」6月1日)。

サリモフ総裁によれば、GMウズベキスタンの全株式をウズベキスタン側が保有するための作業が進んでいる。出資構成はGMが25%、ウズアフトサノアトが75%だったが、既にGM側の出資比率は10%を割っている。タシケントにあるエンジン工場、GMパワートレインウズベキスタン(GMが7割出資)についても同様に交渉が続いているという。

ウズアフトサノアトによると、GMウズベキスタンによるシボレーブランドの乗用車生産台数は、2013年の24万6,641台をピークに、2014年は24万5,660台、2015年は18万5,400台、2016年には8万8,152台と減少した。その背景には主な輸出先であるロシア向けの不振があったが、2017年の生産は14万247台へ、輸出も2万6,800台にまで回復した。2018年1~4月の生産は5万3,219台、輸出は4,526台とされる。

(下社学)

(ウズベキスタン)

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