柳州市、ドイツとのスマートインダストリー発展フォーラムを開催

(中国)

広州発

2018年06月29日

広西チワン族自治区の柳州市で6月22日、「中国・ドイツスマートインダストリー発展フォーラム」が開催された。中国、ドイツなどからフォーチュン500企業20社、新エネルギー車関連企業20社、ハイテク企業40社などが参加し、柳州市とドイツとの連携強化および主要産業について意見交換が行われた。

開幕式で、広西チワン族自治区の費志栄副主席は「柳州市は自動車産業に優位性を持ち、既に39のドイツ企業が進出している。今後はイノベーション、金融などの面でも協力を推進したい」とした。また、中国・ドイツ経済連合会のシルケ・ベッサー幹事長は「ドイツと中国は労働市場の変化や高齢化など共通の問題を抱えており、多くの分野で協力できる」と述べた。

新エネルギー車の普及が進む

同フォーラムでは、「スマートモビリティーと新エネルギー車」が中心テーマの1つとされた。柳州市の郝国興副市長は「柳州市の年間の自動車生産台数は約250万台で、市レベルでは全国トップクラス。完成車メーカー4社の生産拠点があり、部品関連企業は260社に上る」と述べ、自動車産業のさらなる発展を目指すとした。また、新エネルギー車については上海通用五菱汽車と東風柳州汽車が生産している。市内では既に約1万3,000台が利用されており、充電設備も600カ所に整備されているという。一方で、充電設備を提供する企業は利益を上げることが難しく、関連企業からは「業界全体でどう新エネルギー車を発展させるかを考える必要がある」との意見が聞かれた。

ドイツとの工業園も発足

同フォーラムの開催に合わせて、「中国・ドイツ(柳州)工業園」の発足式が行われた。工業園は柳東新区エリアと柳北生態区エリアからなり、総面積は10万平方キロ。

柳東新区エリアでは新エネルギー車に加え、自動車部品製造、先端設備製造、次世代電子情報技術、柳北生態区エリアではスマート製造を核に、自動車部品製造についても発展を目指す。

(河野円洋)

(中国)

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