中国車載電池大手のCATLが日本進出

(中国)

広州発

2018年06月04日

中国の車載電池大手のCATL(寧徳時代新能源科技、Contemporary Amperex Technology)は5月25日、神奈川県横浜市に日本初の拠点を設立した。中国福建省に本部を構えるCATLは2011年に設立され、主に新エネルギー車向けのバッテリーシステム、蓄電システムの研究開発(R&D)、製造、販売を行う企業だ。日本拠点では、日本の自動車メーカー向けにカスタマーサービスを提供する。

胡潤研究院が2017年12月末に発表した非上場企業の企業価値ランキング「Hurun Great China Unicom Index 2017」において、同社は1,000億元(約1兆7,000億円、1元=約17円)以上で、アリババ系のアント・フィナンシャルなどに次ぐ5位にランクインした。また、深セン証券取引所の新興企業向け市場「ChiNext」(創業板)に新規株式公開(IPO)する予定だ。

CATLは2017年の電池システム販売量が11.84ギガワット時(GWh)となり、中国国内の約30%を占め、世界でも売上高トップを誇る企業とされている。日本以外の海外拠点としては、米国、カナダ、フランス、ドイツがある。

(黄冬瑩)

(中国)

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