プラスチック製レジ袋、2019年3月から販売・使用が禁止に

(モンゴル)

北京発

2018年06月26日

モンゴル政府は6月20日、国内におけるプラスチック製レジ袋の販売・使用を2019年3月1日から禁止することを閣議決定した。スーパーマーケットなどで使用される使い捨てのプラスチック製レジ袋を禁止対象としており、税関庁および専門検査庁が監視に当たる。政府は、8カ月前に禁止を決めたことについて、関連業者や国民に準備期間を与えるとともに、実施までに在庫分を使い切ることを推奨するためとしている。

禁止決定の背景には、近年、国民的祭典であるナーダム祭や夏休みの行楽地などでごみのポイ捨てが深刻化しており、自然分解されないプラスチック製レジ袋やペットボトルが問題になっていた。実際、モンゴルのプラスチック製レジ袋(HSコード:3923.21)の輸入量はほぼ増加の一途をたどっており、2017年は過去最高の7,463万枚と5年前の約3倍に達した(表参照)。

表 モンゴルのプラスチック製レジ袋の輸入枚数および輸入額

なお、禁止対象となる使い捨てのプラスチック製レジ袋の詳細な規格や違反した場合の罰則についてはまだ発表されていない。

(藤井一範)

(モンゴル)

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