ガソリンとディーゼルの価格自由化を開始

(パラグアイ)

サンパウロ発

2018年06月06日

パラグアイで大統領令第8977/18号(5月25日付)と大統領令8982/18号(5月29日付)が公布され、レギュラーガソリン(Nafta Econo 85)およびレギュラーディーゼル(Diésel Común)の販売上限価格を設定した大統領令第4692/15号と8370/18号の該当条項が廃止され、燃料価格の自由化が承認された。レギュラーガソリンは5月28日、レギュラーディーゼルは6月1日から価格自由化が開始された。

これまで1リットル当たりで、レギュラーガソリンは4,250グアラニー(約81円、1グアラニー=約0.019円)、ディーゼルは4,630グアラニーの上限価格で販売されていたが、パラグアイ商工省は、今回の自由化で市場価格が500~600グアラニー上昇すると予想している。

価格上昇による市民生活への影響が懸念

特にレギュラーディーゼルは、国内物流トラックや公共バスに一般的に使われているため、燃料代の上昇が物価や公共バス運賃に転嫁される可能性があり、市民生活への影響が懸念されている。6月1日正午時点では、Petropar(パラグアイ石油公社)が1リットル当たり350グアラニーの値上げを実施している。

(山本祐也)

(パラグアイ)

ビジネス短信 7f70e0c06a9492dc