ジェトロが上海で日中のスタートアップ企業を支援

(中国)

上海発

2018年06月08日

ジェトロは5月29日、上海市で日中のスタートアップ企業を支援する「ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ事業(以下、ハブ事業)」を開始し、現地説明会を開いた。中国でのハブ事業は深セン市でも展開している。

上海市は、2017年グローバル・スタートアップ・エコシステム・ランキングで8位(Startup Genome調べ)にランクされた。中国国務院からイノベーションモデル地区に指定、さまざまな改革試験が実施されている。バイオ医薬やIT企業が集積する「張江ハイテクパーク」や、国から「大衆創業・万衆創新(双創)」モデル基地に指定されている楊浦区におけるベンチャー企業群、自動車産業の一大集積地である上海国際汽車城における電気自動車(EV)やコネクテッド・スマートカーのベンチャー企業群など、続々と拠点が誕生しており、市政府としても「世界的に影響力のある科学技術イノベーションセンター」を目指している。

ハブ事業を受託したのは、日系ベンチャー企業向けなどにスタートアップ、イノベーションの豊富な経験を有するアクセラレーター(注)の「匠新(ジャンシン)Takumi Innovators」で、アウトバウンドとインバウンドの双方で支援サービスを提供する。本事業を通じ、日系スタートアップ企業の海外展開および現地有力スタートアップ企業の日本進出支援による双方向の投資拡大が期待される。

ジェトロが提供するスタートアップ企業用のコワーキングデスク(ジェトロ撮影)

(注)スタートアップの成長を促進するための支援プログラムを提供する企業や団体。

(飯田大介、井瀧史洋、王志燕)

(中国)

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