第1四半期の貿易収支は赤字幅が減少

(コロンビア)

ボゴタ発

2018年05月24日

コロンビア国家統計局(DANE)によると、2018年第1四半期(1~3月)の輸出は96億6,000万ドル(前年同期比9.8%増)、輸入は114億5,300万ドル(1.3%増)、貿易収支は17億9,300万ドルの赤字となり、前年同期の25億300万ドルの赤字から赤字幅は減少した。貿易赤字の縮小はコロンビアの対外収支上は良いものの、3月の資本財輸入が大きく減少しており、第1四半期の工業生産量の低下などを反映していることには留意したい。

資源価格回復により輸出額増

輸出を主要品目別にみると、首位が「石油・同派生品」で35億900万ドル(前年同期比11.9%増)、次いで「石炭・コークスなど」が19億800万ドル(23.8%増)、「コーヒー・茶・香辛料など」が7億2,700万ドル(11.5%減)となった。原油や石炭などの資源価格の回復により、輸出額が伸びた(添付資料の表1参照)。

輸入を主要品目別にみると、首位は「自動車」が9億9,900万ドル(前年同期比9.3%減)、次いで「通信機器・映像再生器など」7億8,800万ドル(15.1%増)、「石油・同派生品」が7億6,200万ドル(同17.8%減)となった(添付資料の表3参照)。

主要国・地域別では、輸出相手先1位は米国で26億200万ドル(前年同期比0.9%減)、輸入相手先1位も米国で30億700万ドル(7.2%減)となった(添付資料の表2、表4参照)。輸出相手先2位はパナマで8億2,500万ドル(82.7%増)、輸入相手先2位は中国で、22億9,000万ドル(15.4%増)だった。

対日貿易では、輸出が1億2,900万ドル(4.2%減、)、輸入が3億1,700万ドル(9.6%減)で、国別では輸出が15位、輸入では6位となった。

貿易収支を国別でみると最大の黒字国はパナマ、次いでトルコ、オランダ、エクアドルと続き、赤字国は中国、メキシコ、ドイツ、米国となり、日本は赤字国の7位となった。

(高多篤史)

(コロンビア)

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