カリフォルニア州は世界5位の英国を超える経済規模に

(米国)

ロサンゼルス、サンフランシスコ発

2018年05月15日

商務省経済分析局(BEA)の発表によると(5月4日)、2017年のカリフォルニア州の州内総生産額(GSP)は、2016年から1,270億ドル増加し、2兆7,470億ドルとなった。各国のGDPとの比較では、世界5位だった英国を超えた。カリフォルニア州より大きな経済規模を有する国は、1位が米国で19兆3,906億ドル、2位が中国で12兆146億ドル、3位が日本で4兆8,721億ドル、4位がドイツで3兆6,848億ドルとなった。

「ロサンゼルス・タイムズ」紙(5月4日)によると、シリコンバレーを中心としたテクノロジー産業のほか、ハリウッドを有するエンターテインメント産業や農業といった産業の集積が、カリフォルニア州の経済に大きく貢献しているという。

産業別にみると、農業を除いた全ての産業で高い成長を記録しており、金融と不動産分野での260億ドルの増加に続き、テクノロジーを含めたIT産業で200億ドル、製造業で100億ドル増加した。

米国内のGSPの比較では、2位がテキサス州(1兆6,962億ドル)、3位がニューヨーク州(1兆5,471億ドル)だった。

(サチエ・ヴァメーレン、永松康宏)

(米国)

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