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ラックフェン国際港が開港、北米・欧州航路に期待

(ベトナム)

ハノイ発

2018年05月23日

北部地域初の国際大水深港であるラックフェン国際港の開港式が5月13日、地元のハイフォン市で開催された。グエン・スアン・フック首相をはじめ、日本の秋元司国土交通副大臣、梅田邦夫駐ベトナム大使らが出席した。フック首相は、日本の支援に感謝を述べるとともに、同港がベトナムの競争力向上や経済発展に寄与することに期待を表明した。

周辺では工業団地建設が進む

ラックフェン国際港は水深14メートル、総延長750メートルの2つのバースを有し、積載量10万トン級の大型コンテナ船の寄港が可能だ。開港時点の受け入れ可能船舶規模は6,000TEU(20フィートコンテナ換算単位)だが、2019年2月にはガントリークレーン6基が稼働し、1万4,000TEUの船舶を受け入れ可能となる。

同港の建設は、国際協力機構(JICA)の本邦技術活用条件(STEP)案件として実施された。港湾整備事業は、日本政府の653億円のODA(円借款)を利用した基本インフラ整備部分(2018年中に完工予定)と、日越間で初の官民連携(PPP)案件(事業主体は伊藤忠商事や商船三井など)である岸壁・コンテナヤードなどの整備部分に分かれる。2017年9月には489億円の円借款を利用したアクセス道路・橋が開通しており、ハイフォン市中心部およびハノイ市へのアクセスも良好だ(2017年10月6日記事参照)。当面は近海航路のみだが、2019年以降の北米・欧州直通航路の就航が期待されている。

港湾整備と利便性向上に伴う企業の進出増を見越し、周辺では工業団地の建設が進む。対岸のディンブー工業団地(ディープ・シー・ハイフォンI工業団地)に出資するレンタポートグループ(ベルギー)は、5月にディープ・シー・ハイフォンII工業団地を開業させ、近隣地でさらに2つの工業団地の建設を進める。アマタ(タイ)も、ベトナム子会社を通じ近隣のクアンニン省ハロン市でアマタシティー・ハロン工業団地を建設予定だ。

当地日系物流企業からは、北米・欧州向け貨物の輸送日数短縮とコスト削減や、ベトナム北部地域への生産シフトの進展に期待を寄せる声が聞かれる。一方で、増大する貨物量に対し当局の手続きが追い付くかどうかが、新たな課題として挙げられている。

写真 開港式の様子(ジェトロ撮影)
写真 ラックフェン国際港(ジェトロ撮影)

(佐々木端士)

(ベトナム)

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