6月5日からミャワディで電子通関システム運用

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2018年05月10日

ミャンマー税関局(MCD)は6月5日から、タイとの国境にあるミャワディ税関において電子通関システム「マックス」(MACCS:Myanmar Automated Cargo Clearance System)の運用を開始する。

ミャンマーでは、税関手続きの近代化・貿易円滑化を目的に、日本の電子通関システム(NACCS)をベースにしたマックスが、2016年11月にヤンゴン空港とヤンゴン港、ティラワ港に導入されている。ミャンマーの航空貨物と海上貨物の大半はヤンゴン、ティラワで取り扱われるが、日系企業の間では、ミャワディとメソット(タイ側国境)間の国境ルートの利用も多い。今回のマックス運用開始によって、こうした国境貿易の通関手続きが円滑化されることが期待される。

他方、2016年11月のヤンゴンでマックス導入直後、通関申告方法などの照会を求める通関事業者が税関のヘルプデスクに殺到するなど混乱もみられた経緯を踏まえると(2016年11月30日記事参照)、今回のミャワディ税関への導入後、すぐに実務が円滑化するとは考えにくく、今後の運用には留意が必要だ。

(下田聡)

(ミャンマー)

ビジネス短信 c354cf387ce52c6c